DX戦略の進捗報告 Vol.7
2024.10.18
定期配信
代表取締役の石川春です。
新・中期経営計画(以下、新中計)がスタートして、早くも6ヶ月が経過しました。
目まぐるしく変わる事業環境において、より付加価値の高い顧客体験を提供し、
お客様満足度の向上を遂げるためには、今やデジタル技術の利活用が欠かせないということを
日々痛感しております。
デジタル技術を利活用し、社内事業の変革を実現すると共に、お客様へお届けするサービスの変革も
同時に実現すべく、事業DX、社内DX、創造DXの推進を一層加速してまいります。
上記の取り組みを着実に推進するために、当社の重要経営指標を従来からの【採算収支】
【品質とセキュリティ】の2指標に加えて、今年度から新たに【案件テーマの変化】
【カイゼン力の向上】、【時間の配分と使い方】の3指標を新設しました。
■案件テーマの変化
当社のサービス領域をお客様視点で【業務×管理】、【業務×戦略】、【事業×管理】、【事業×戦略】の
4つに区分し、各案件の推進におけるサービス領域を定めプロットする。
その上で、将来に向けてお客様にとっての価値が上がると見込まれる【業務×戦略】、【事業×管理】
【事業×戦略】の3つのサービス領域にプロットされる案件割合を段階的に引き上げる。
■カイゼン力の向上
カイゼンを『現状に満足せず、より良い状態へ変化し続けること』と定め、当社が独自に定義した
カイゼンの成熟度レベルに基づき、レベルを段階的に引き上げる。
カイゼンの成熟度レベルを【Level1:カイゼン意識】、【Level2:カイゼン行動】、【Level3:カイゼン実現】
【Level4:カイゼン管理】、【Level5:カイゼン効果】の5段階で定義し、部門単位でレベル診断を定期的に行う。
■時間の配分と使い方
デジタルやナレッジを効果的に活用し生産性の向上を図ることで、案件テーマに直接的に携わる
活動時間の割合を低減させ、事業や個人の成長に関わる活動時間の割合を増大させる。
間接活動を【組織運営】、【事業強化】、【個人強化】、【休息充電】でセグメント管理し、
その中でも【事業強化】、【個人強化】の活動割合を増やし、将来に向けた成長期待に投資する。
これらの実現に向けて、DXにおける「ビジネス&カルチャー・カスタマーサクセス・コーポーレート」の
3つの領域で、各DX戦略に基づく施策に落とし込み、推進してまいります。
新中計初年度の折り返し地点を通過した現在の私共の取り組みについて、進捗状況を皆様に共有いたします。
1.サービスモデルを進化(事業 DX)
当社独自のサービスプラットフォーム「ALFA-BASE」は、日々の事業活動で発生する
量的および質的情報の蓄積を継続しています。
そして、いよいよ蓄積する情報の対象範囲を、サービスプラットフォーム構想の本丸である
サービスの最前線に眠っている”ナレッジ”にまで広げる段階に来ました。
この秋には、ナレッジを蓄積する「アルファWiki」の利用促進を促す社内フェスタを企画するなど、
ナレッジの共有が自然と出来るカルチャーを醸成していきます。
又、サービス領域をお客様の事業や戦略に踏み込む方向へ拡大シフトすることを全社方針の一つとして掲げ、
当社の事業・サービスがお客様の変革につながるような視点とアプローチ、そして具現化する技能と技術力を
身につける施策を順次展開してまいります。
2.オペレーションを強化(社内 DX)
当社のシステム開発の在り方を根底から見直し、再整備する取り組みがスタートしました。
今年度より技術研究プロジェクトを新たに立ち上げ、システム開発基盤のベースとなる基本の考え方や
開発・運用・保守におけるガイドラインの整備に順次着手しております。
先ずは、ガイドラインの原案を作り、新規の開発案件から柔軟に取り入れつつ、事業構想に即した人財開発、
運用整備を中長期的に行っていくことで、持続可能で生産性と保守性が高い開発スキームを確立してまいります。
一方で「つくるのではなく、つくらないサービス」のコンセプトの下、ITツール・ソリューションの
利活用促進の取り組みとして、ローコード/ノーコードツールの調査および実用化、RPA/OCR/BI等の
自動化ツールの検証・導入、生成AIの調査研究を継続的に実施する中で、業務の在り方が劇的に変わる事例も
複数出てきております。
更に、社内業務における事例をショールームに見立ててお客様にご紹介するなど、
事業強化にも波及していくことが期待できる状況になっています。
3.バックオフィス業務をイノベーション(創造 DX)
当社は、創業以来「IT+現場力」をスローガンに、お客様の現場で日々発生する
様々な問題・課題の解決に向けて、お客様と共に果敢に挑んで参りました。
昨年度より、社内DXを推進する中核人財の育成策として、IT/DX推進部門が主導し、対象者のITレベルに応じた
きめ細やかで実践的な社内研修プログラムを構築し実施しております。
その一つとして、「でじカフェ」と名付けたサロンを定期開催して、遊び心も持って新しいデジタル技術と
戯れるような施策でITに対する心理的なハードルを下げたり、カジュアルさを出して発想力を喚起するような
工夫も行いながら、参加型によるDX人財の育成輩出に取り組んでいます。